【事例】10年後の化粧品売場をつくるデザインリサーチ

 

目的

デザインリサーチをベースに、次世代の化粧品会社の店頭体験をデザインする

関わり

化粧品会社の研究所所員、デザインファームのデザインディレクター、デザイナーとともに参画いたしました。 弊社の役割 主にデザインリサーチをリードしましたが、リサーチの気づきからビジョンや研究トピックの決定までのワークショップ合宿を含むプロジェクトの開始から完了まで参画いたしました。

  • リサーチ設計、リサーチツールの作成(アイデアカード、ライフスタイルシートなど)
  • サービス体験型インタビューのモデレーター、結果の分析
  • ペルソナ構築
  • ワークショップによる研究テーマアイディエーション参加

期間:2016年8〜12月

クライアント:大手化粧品メーカー、デザインファーム

 

工夫と成果

  • 実店舗を活用したリアルなユーザー体験に基づくインタビュー:20〜30代の女性10名に30分の店頭体験、80分のヒアリングを行い、日常から店頭体験までスキンケアについての考えや取り組み、店頭体験のフィードバックを得ました。日常の美容ツールを写真や実物で持参してもらい、インタビューの刺激にしました。また、24時間体験マップを描きながら話を聞くことで、一日の流れの中での気づきを抽出しました。
  • エキスパートインタビューを通じてサービス提供側の視点抽出:美容部員、研究者など4名へのインタビューを通じて、サービス開発時に現場で提供したいと思える要素がなにかを洗い出しました。また、現場視点での課題の抽出も行いました。

完了後の感想

スキンケアを科学するための研究開発テーマ探しを併走させていただきました。顧客側とサービス提供側の両方の視点で、アイデアの種探しをするアプローチは、テーマの幅を広げるだけではなく、せっかくよいアイデアがあり作っても使われなくなるツールを開発してしまうのはなぜなのか、という組織内の縦割りの課題を読み解き解を一緒に考えるために有効なアプローチでした。